不動産売却時に必要な抵当権抹消の流れと注意点
不動産を売却する際に欠かせない手続きのひとつが抵当権の抹消です。
抵当権とは、住宅ローンを借りる際に金融機関が不動産を担保に設定する権利で、ローンが返済できなければ担保にした不動産を売却して返済に充てる仕組みです。
原則は抵当権が残ったままでは買主に所有権を移せないため、売却前に抹消が必要となります。
抵当権を抹消するには、まず住宅ローンの完済することが必要になります。
事前にローンを完済して、抵当権を抹消できれば良いのですが、一般的には、買主様からいただく代金でローンを完済し、抵当権を抹消します。
引渡し日が決まったら早めに金融機関に連絡し、解除証書や委任状などの抵当権抹消書類を発行してもらい、法務局で抹消登記を行います。
抵当権抹消登記は司法書士に依頼するのが一般的で、費用は約2.5万円から3.5万円程度。
金融機関によっては書類作成に2,3週間かかることもあるので注意が必要です。
売却価格がローン残高を下回るオーバーローンの場合は、自己資金で不足分を補うか、金融機関と交渉し任意売却を検討します。
特に購入時に外構工事や太陽光発電などをローンに含めている場合は要注意です。
売却価格だけでは完済できず、売却が進められないケースもあります。
不動産売却では、ローン残高と売却見込み額の把握が成功のカギです。
まずは地域の相場をよく知る不動産会社に相談し、安心して手続きを進めましょう。
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