これなら理解できる! シンプルな節税方法
アメリカの生命保険を活用して不動産を売却しないで相続する方法例
50万ドルの不動産を所有している男性60歳(非喫煙者)の相続税対策をチャートにしてみました。
図左側は、相続税を支払う計画を立てなかった場合です。
50万ドルの不動産に対して、日本の現行税法の最高相続税率最高50%がかかるとして、25万ドルの相続税を支払うことになります。相続人が25万ドルを現金で持っていない場合は相続した不動産を売却して税金を支払わなければなりません。この場合、売却価格を50万ドルとし、また売却経費等を考慮に入れずに単純に計算すると相続人の最終譲渡額は25万ドルとなります。
図右側は、この同じ被相続人が不動産を売却しないで相続税を支払う計画を実行した場合です。60歳の時点で不動産物件の価値の半分の25万ドルを銀行から借り入れて、その25万ドルでアメリカの生命保険に加入した例です。25万ドルの生命保険の死亡保障額は68万ドルになります。銀行から借り入れた25万ドルに6%の利子を支払います。この物件を賃貸にして毎月2,500ドルの家賃収入があり、その収入の半分を経費として計算しました。家賃収入の3万ドルに対して、維持費1万5千ドル、銀行への利子1万5千ドルを支払い、収入と支出はプラスマイナスゼロという仮定です。相続時に68万ドルの死亡保険金から、25万ドルを銀行へ返済し25%の一時所得税10.75万ドルを支払う計算です。この残額から不動産にかかる最高相続税率50%の25万ドルを支払うことができます。事前に計画を立てて準備をすると、不動産物件に対する相続税はその不動産を売却せずに支払うことができ、50万ドルの不動産と7.25万ドルの現金が相続人の手元に残る計算になります。
死亡保険金の
一時所得税
(25%)
−10.75万ドル
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(チャートは仮の計算で、実際の数字は各個人の健康状態により死亡保障額が変わります。現行の税法を基に計算しました。)
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