たまには仕事のことを書こうと思った、鬼頭です。
最近「住み慣れた自宅から引っ越さずに現金化できる」と
砂糖より甘い誘い文句で、
自宅の「リースバック(セール&リースバック)」の
コマーシャルをよく見かけるようになりました。
結論から先に言いますと
世の中そんなうまい話は無いですよ。
です。
ちょうど先日の中日新聞にも記事が掲載されていました。
そもそもリースバックというものは、金融取引の仕組みの一つになります。
まずは、不動産のリースバックは不動産取引ではなく
実態は金融取引である。と覚えていてください。
リースバックを行う事業者のもくろみには、
・自身が大家さんになるので、売るときが来るまで
実質的な「物件の囲い込み」ができる。
・それまでは家賃で運用益を出し、
最後に売って大きく利益を確定させられる。
・固定資産税や火災保険など予め見えている将来の諸費用は差し引いて、
価格を決めることができるので、買取価格を安めにできる。
・一方で金融取引であるため、家賃には利息も含めることができるので、
家賃を高めにすることができる。
などがあります。
すご~くざっくり書くと、
事業者が不動産業者の場合は、
・お金渡すよ。
・その代わり、担保で家をもらうよ。
・住み続けたいなら家賃払えよ。
という話。
事業者が金融機関の場合は、
・お金貸すよ。
・その代わり、担保で家を差し出せよ。
・お金返せなくなったら、家取り上げるよ。
という話。
きちんと理解して利用されている方は、良いと思います。
うちに相談があるのは、トラブルの相談ばかりです。
・他人に売却するのですからその通りなのですが、
家を取られてしまった。というお気持ちになる。
・自宅に家賃を払うという感覚が無かったので、
家賃を払い続けることが、思いのほか負担になってきた。
・買い戻したいけど、思いのほか高い値段が提示され
買い戻すことができない。
・売った価格より買い戻し価格の方が高い。
・そもそも大家になった事業者が買い戻させないつもり。
・「将来この家を相続できる」と思っていたら、
売ってしまっていたことが分かり、そのことで揉めた。
・知らない間にさらに転売されて、大家さんが代わっている。
・大家さんが代わり、新しい大家さんから立ち退きを迫られた。
・家賃を払っていれば、ずっと住み続けられるはずだったのに
退去しなければならない契約条項が入っていた。
・退去するときに原状回復費用を請求された。
・リフォームしよう思ったら大家さんが認めてくれない。
・修繕費用の負担で大家さんと揉めている。
など、いくつもいくつもあります。
正直、リースバックの恩恵を得ることができるのは、
きちんとリスクに対する知識を持っている。若しくは、
信頼のおける不動産会社に相談できる環境にあって、
かつ、近しい相続人がいない、高齢の「おひとりさま」くらい
なんじゃないか。と思っています。
大手不動産会社でも仲介業務ではない、
不動産リースバックのことを勉強している人は、決して多くありません。
本当は、不動産に関することで、何か行動をする前に、
ご相談いただけると嬉しいな~。と、思っています。
社長:鬼頭 克郎(きとう かつお)
公認 不動産コンサルティングマスター
宅建マイスター
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー(AFP)
相続診断士
上級定借アドバイザー
住宅ローンアドバイザー
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