こんちには東です。
私はグレイス不動産でエスクローという仕事を行っております。
エスクローというのは、皆様が弊社に売買のご相談をいただいた際に
物件の調査を行う役目です。
皆様が不動産取引をなさる際の大切なことや気を付けることを書いていきます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
前回は【確定測量】について書きました。
今回は【土留め】について書きます。
お土地に高低差があって土留めが必要な場合は、造成工事を行って土留めを築造します。
この土留めには、愛知県の許可が必要な場合があります。
宅地造成規制区域という区域があり、その区域内で
●切土工事において、切土部分に2メートルを超える崖が生じるもの
●盛土工事において、盛土部分に1メートルを超える崖が生じるもの
●切盛土工事において、盛土部分に1メートル以下の崖が生じ、
かつ切土と盛土を合わせて2メートルを超える崖が生じるもの
●上記以外の造成工事で、切土または盛土の面積が500平方メートルを超えるもの
の工事に対して愛知県の許可が必要になります。
切土工事は山を切り崩して平坦にする工事で、盛土工事はがけを埋めて平坦にする工事になります。
宅地造成規制区域以外の区域でも見かけ高さが2メートルを超える土留めを行う場合は、
建築基準法により工作物申請を行い許可を取ります。
豊明市の場合、宅地造成規制区域の土留め工事は豊明市を通じて愛知県に許可申請を提出し、
宅地造成規制区域以外の区域なら、民間の建築審査機関に申請を提出します。
どちらの申請も平面図、断面図、展開図、構造図などの図面を提出し、各審査機関と協議し、
土留め工事の許可を受けます。
許可を得た図面で工事を行い、工事途中と工事完了時に検査を受けます。
検査に合格すれば、許可を受けた土留めとして認定されます。
2メートルを超える土留めを行う場合は、国土交通大臣が認定した工法で土留めを行うことになります。
代表的な工法としては
●間知ブロック積
横45センチ×縦30センチのコンクリートを積んで土留めを行う工法になります。
ブロックを積み重ねる工法なので、狭い場所でも工事は可能になります。
●L型コンクリート
現地で、鉄筋を組み、型枠にコンクリートを流し込み、L型の土留めを作ります。
名古屋市が設計したL型コンクリートは高さが1.0メートルから5.0メートルまで
50センチごとにタイプがあり、構造計算もされています。
●プレキャストコンクリート
工場で製品を作り、現地でレッカーなどで据え付ける土留めになります。
工場から既製品を運ぶため、大型車が通れる道路や、レッカーを置くスペースなどが
必要になります
などで土留め工事を行います。
古い土留めでも、許可を受けた土留めには、申請時の許可証や完了時の検査済証があります。
土留めのあるお土地で建て替えを行う場合、
土留めの検査済証があれば、許可を得て作られた土留めである証明はできますが、
許可年月日が古かったり、再建築する建物の規模が、土留めの工事を行った時の計画建物と異なっている場合は、
建て替えする際に、1級建築士の先生に土留めの安全を証明していただく必要があります。
ご売却の際にお土地に土留めがある場合は、許可証や検査済証、施工図面などがお手元にあれば
拝見させていただけますと助かります。
豊明市は高低差が多く、土留めが必要な場所が多い地域です。
地元のグレイス不動産にご相談いただけますと幸いです。
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